たんこせんせいのいしぶみ 【西区そぞろ歩き 69】担乎先生の碑

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西区そぞろ歩き:担乎先生の碑

浅間町4丁目に浅間車庫前公園という小さな公園がある。となりは市バスの車庫で上階が西区のスポーツセンターとなっている。その公園の一隅に「木村担乎先生終焉之地」と誌された、いかにも風雪にさらされ戦火に耐えてきたらしい石碑が建っている。

担乎先生とは嘉永6(1853年)年仙台の出身で、教育者たらんと来浜。教鞭をとったが当時のこととて未就学児も多かったことを憂えて、帷子小学校長の職を辞し、私財を抛って大正3(1914)年、私立の「隣徳尋常小学校」を設立、その理想実現に身を挺した人である。

しかし、やっと軌道にのりはじめた大正12年、関東大震災のため、始業式の日にその生涯を閉じたのであった。先生の遺徳を偲んで有志が建てたのがこの碑である。
※担乎は、「たんや」とも

文・絵 長谷川 泰 (西区文化協会 騎虎の会主宰)

※1997年11月から2004年4月までに、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(2003年7月掲載)

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