きんせいたいようめんけいかかんそくきねんひ 【西区そぞろ歩き 68】金星太陽面経過観測記念碑

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西区そぞろ歩き:金星太陽面経過観測記念碑

明治7(1874)年12月9日、金星が太陽の前面を通過するという珍しい現象がおきるについて、日本がその観測に最適ということで世界各国から観測隊が横浜、神戸、長崎に送りこまれて観測を行った。横浜へはメキシコ隊、フランシスコ・D・コバルービアスが隊長であった。

当時の日本は、といえば明治維新の余燼(よじん)いまださめず混沌のさ中にあった。政財界人が襲われたり、北海道では農業と防備を兼ねた屯田兵の制度が設けられたり、そして巷(ちまた)では「カッポレ」が流行していたころである。

自然科学の中でも、紀元前からの歴史をもつ天文学界だけあって、すでにこの時代からグローバルな研究が展開されていたのには驚く。なお、この碑は、100周年を記念して昭和49年に建立されたものである。

文・絵 長谷川 泰 (西区文化協会 騎虎の会主宰)

※1997年11月から2004年4月までに、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(2003年6月掲載)

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