じんちゅうざか H・I・Jのこと 【西区そぞろ歩き 60】神中坂 H・I・Jのこと

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西区そぞろ歩き:神中坂 H・I・Jのこと

野毛山に向かう水道道は、ここ藤棚で急な登りとなる。この坂が神中坂と呼ばれるのは、戦前この上に神奈川県立第一中学校、略して「神中」があったことによる。明治30(1897)年の開校という県下きっての名門校だが、戦後、学制改革で希望が丘に移り希望ヶ丘高校と変わった。跡地は県の集合住宅のはしりとも云われる県営藤棚団地として今日に至っている。

ところで、多くの俊秀を輩出した神中だけに生徒たちはエリートをもって自他共に許していたようで、県内中学生憧憬の第一高女(平沼高女)のイニシャルHと、神中のJとの間をI(愛)で結ぶなどと気障なことを云って我々他校生徒に地団駄ふませたことであった。

文・絵 長谷川 泰 (西区文化協会 騎虎の会主宰)

※1997年11月から2004年4月までに、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(2002年10月掲載)

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