ほんぽうはつのがすとう 【西区そぞろ歩き 35】本邦初のガス灯

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西区そぞろ歩き:本邦初のガス灯

区境からちょっと外れるが、紅葉坂とは目と鼻の先、本町小学校の前に、わが国初めてのガス灯がある。といってもこれは復元したものだが、実際に点火されたのは、明治5(1872)年10月のことであった。

ガス会社設立という偉業を成し遂げたのは、高島町一帯の埋め立てなどで今に名を残す、事業家の高島嘉右衛門である。彼はアメリカ、ドイツなどの外国資本と競い合い、免許を得るや私財を投じて独力でこれを完成させた。

明治7年には、自ら経営する割烹旅館の高島館や、現在の常盤町に開いた港座の内外を、光りまばゆいガス灯で飾り人々を驚嘆させた。港座のこけら落としは、中村翫雀(なかむらがんじゃく)一座。出し物は三世瀬川如皐作「近世開国魁」(きんせいみなとのさきがけ)とある。

文・絵 長谷川 泰(西区文化協会 騎虎の会主宰)

※1997年11月から2004年4月までに、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(2000年9月掲載)

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