はざわいなり 【西区そぞろ歩き 32】羽沢稲荷

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西区そぞろ歩き:羽沢稲荷

稲荷とは稲生(いななり)の転じたもので、五穀をつかさどる倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を祀ったもの、とされる。

もっとも京都の伏見稲荷は神道系であるのに対して、豊川稲荷は曹洞宗円福山妙厳寺、とあって仏教系。こっちは茶枳尼天(だきにてん)を本尊とする。つまりは神仏混淆(※)のなごりといえよう。

稲荷信仰は食物にとどまらず、家内安全、商売繁盛、と守備範囲がひろいので全国に無数というほど広まった。

ところでこの羽沢稲荷、今日まで何度か移転を余儀なくされたが、大正6(1917)年以来、現在地に鎮座まします。小ぶりながら神楽殿もあり、神使の狐もそれなりに愛らしい。
※神道と仏教を結びつけた信仰。神仏習合ともいう。

文・絵 長谷川 泰(西区文化協会 騎虎の会主宰)

※1997年11月から2004年4月までに、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(2000年6月掲載)

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