いせやまこうたいじんぐう 【西区そぞろ歩き 27】伊勢山皇太神宮

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西区そぞろ歩き:伊勢山皇太神宮

初詣、お宮参りから七五三、と何かにつけ西区民とご縁の深いのが伊勢山皇大神宮。

この神社のそもそもは、岩亀横丁近くの伊勢の森の祠であったものを、明治3(1870)年、当時の神奈川県権知事伊関盛とめ(いせきもりとめ)が三重県の伊勢神宮から分霊を受けて、現在地に移し、県の宗社、そして横浜の総鎮守と定めたことにはじまる。

明治新政府の方針に沿って、日本人の精神的支柱としての神道と富士山信仰を重ね合わせ、さらに港と富士山を結ぶ線上の高台に神社を建てたのだというが、三代広重の浮世絵を見てもその配置の妙はなかなかのものだ。近代建築の林立する中にあって今なお、その神さびたたたずまいは横浜の名所としてゆるぎない地位を保っている。

文・絵 長谷川 泰(西区文化協会 騎虎の会主宰)

※1997年11月から2004年4月までに、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(2000年1月掲載)

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