はくほうのこしゃ 【西区そぞろ歩き 23】白鳳の古社

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西区そぞろ歩き:白鳳の古社

西区中央の杉山神社、欅(けやき)や銀杏(いちょう)の古木に囲まれ街の中とは思えぬたたずまい。境内の碑文には「今から1300余年の昔、白鳳(はくほう)3年出雲大社より大己貴命(オオナムチノミコト)を勧請した」とある。大己貴命とは、大国主命(オオクニヌシノミコト)、福徳の神様であるが、とにかくこの神社は、横浜でも屈指の古社という。

境内にある、源頼朝ゆかりの「おしゃもじさま」。これは百日咳に効験あらたかということで、門前市をなす程の繁盛だったというが、他にも稲荷社・山王社・厳島社などたくさんの神様を擁している。18メートルの大幟が林立したという往時の祭礼は偲ぶべくもないが、遠い日の私の記憶では見世物小屋が並び、笛や太鼓の音に誘われて、子どもたちは宵宮から3日間、胸躍らせて通ったものだった。

文・絵 長谷川 泰(西区文化協会 騎虎の会主宰)

※1997年11月から2004年4月までに、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(1999年9月掲載)

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