かもんのかみのどうぞう 【西区そぞろ歩き 6】掃部頭の銅像

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西区そぞろ歩き:掃部頭の銅像

ヨコハマ開港の功労者ということで大老井伊掃部頭直弼(いいかもんのかみなおすけ)の銅像がこの高台に建立されたのは明治42(1909)年のことである。

銅像の除幕にあたっては、掃部頭の評価をめぐりひと悶着あったようだ。その上この銅像は、第二次世界大戦の時に金属回収の犠牲となり、供出の憂き目にあう。掃部頭さんは桜田門外の変からこの方、ずっと御難続きだったといえよう。

もっとも今日では、美しく整備されたその名も掃部山公園の一角に立って、日々ひらけゆくみなとみらい21地区を眼下に見下ろしておられる。桜の季節になると満山、花見の人々で賑わう。ヨコハマ新名所の一つ横浜能楽堂は、公園の一画にある。

文・絵 長谷川 泰 (西区文化協会 騎虎の会主宰)

※1997年11月から2004年4月までに、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(1998年4月掲載)

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