そですりやまのせんげんじんじゃ 【西区そぞろ歩き 5】袖すり山の浅間神社

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西区そぞろ歩き:袖すり山の浅間神社

浅間町の昔は、神奈川と保土ケ谷の間の宿、旧芝生村。埋立以前は、袖ヶ浦という美しい入江に面した帷子川の河口港で、米・薪炭などを運搬する中継点として栄えた。町名変更のとき、死亡に通ずるから…という珍意見も出たそうだが、とにかく「浅間町」に落ち着いた。

その名の由来が、村の鎮守で通称袖すり山の一角に鎮座まします浅間神社。社伝によると、源頼朝公の勧請によって造営されたとあり、すでに900年の歴史を刻んでいる。祭神は、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)で富士山頂の浅間神社を元宮とする。浅間造の本殿は富士山を象ったものだとか。

裏手にある石段は、黒沢明監督の名画「姿三四郎」の重要な一場面の舞台となっていたのをご存じだろうか。

文・絵 長谷川 泰 (西区文化協会 騎虎の会主宰)

※1997年11月から2004年4月までに、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(1998年3月掲載)

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