きむらたんこせんせいのひ 【温故知新!西区てくてくスケッチ 57】 木村担乎先生の碑

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洪福寺交差点近くの西スポーツセンター前にある浅間車庫前公園に「木村担乎先生の碑」が立つ。
木村担乎先生は1914(大正3)年、帷子(かたびら)小学校の校長を現職の時に退職。その退職金で、現在の南浅間町に小さな寺子屋を作った。当時、周辺には貧しい家庭が多かったので、授業料は無料だった。
3年後に本式な許可が下りて、木造一階建て、4教室、先生2名で生徒約60名の鄰徳(りんとく)小学校が開校した。
その6年後の関東大震災の時、先生は学校近くの自宅が倒れて、皆に惜しまれながら亡くなられた。生涯独身、飲酒せずに貧しい子供たちの教育に、一生を捧げた先生を忘れないための記念碑だ。
私は西前小学校3年の時、図画の授業で校舎を描いていると、「上手だね!」とそばに来た山田先生が誉めてくれた。風景イラストを描くきっかけになった先生を、私は今も忘れられない。

題字・絵と文 鈴木太郎

※2013年6月から、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(2022年12月掲載)

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