ひらぬまえんでんあとち 【温故知新!西区てくてくスケッチ 49】 平沼塩田跡地

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相模鉄道線平沼橋駅すぐ近く、JR東海道線線路脇に安産祈願でよく知られている「水天宮平沼神社」がある。
横浜市歴史博物館編集・発行「移りゆく横浜の海辺」を読むと、明治10年代までこの周辺は「平沼塩田」であったと言う。西区に塩田があった・・・とは驚きだ。
江戸時代後期に五代目平沼九兵衛が帷子かたびら川の河口であったこの地に平沼新田を開発し、明治初期に七代目平沼九兵衛によって新田が竣工した。その一部で製塩業が営まれていたのだ。
現在の道路橋・平沼一之橋から平沼二之橋近くまで、広大な「入浜式塩田いりはましきえんでん」であった。海水を引き込んで砂に混ぜて濃くしていく。水分を蒸発させてより濃い塩水を作り、釜に集めて熱して塩を作っていた。おいしいハマ生まれの塩だったことだろう。
水天宮はその当時は、今の場所ではなくて元平沼橋脇にあったと言う。

題字・絵と文 鈴木太郎

※2013年6月から、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(2021年8月掲載)

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