横浜市西区

おすすめコメント

温故知新！西区てくてくスケッチ:保土ケ谷道その?

幕末に横浜が開港され、「横浜道（よこはまみち）」が急造される前は、多くの旅人は保土ケ谷宿から、保土ケ谷道を歩いて港を目指した。
その道は今、商店街になっている。久保町の「サンモール西横浜商店会」に続いて「藤棚商店街」に入る。酒屋、鮮魚店、八百屋、肉屋、雑貨店、総菜店など生活必需品の商店が並ぶ。昭和のなつかしい雰囲気が今も漂う商店街だ。
しばらく歩くと賑やかな藤棚町交差点に出る。野毛山配水池に繋がる水道道（すいどうみち）が交差している。角に交番があり、町名の由来になった藤棚がある。近くに2つの銀行があり、交差点ははこの地域の中心地だ。かつて、市電の停留所があって、昔から賑わっていた。交差点を渡ると「藤棚一番街」。終戦直後には洋画の映画館もあった。スーパー、かまぼこ店、本屋、洋品店など、生活必需品は大体揃う便利な町だ。昔、港を目指して旅人がこの道を通っていった事を想像してみると楽しい。

題字・絵・文:鈴木太郎(西区文化協会)

※2013年6月から、広報よこはま西区版で掲載されたスケッチと文章です。内容は現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

(2017年10月掲載)